Postmortem #001
Q. なぜ Liquid Manifesto を捨てたのか。
捨てた設計の名前は、Liquid Manifesto。
A. 整っていても挙動が静止し、AI で作る会社の主張と矛盾して見えたから捨てた。
2026-06-26 に決めて、2026-09-02 に落とした。
ここに、何を捨てたかを書く。
根拠 — 何を捨てたか
捨てたのは、静けさだった。
Liquid Manifesto は、明るい紙の上に流体をひとつ置き、スイスタイポで組む設計だった。整っていたし、破綻もしていなかった。
落とした理由はひとつ。挙動が静止していて、AI が作っているようには見えなかったからだ。AI で作る会社のサイトが、AI で作ったように見えないなら、その設計は主張と矛盾している。
v1 は手元で一式が動く状態まで到達していた。公開はしていない。
何を試したか
5 方向を、動く形で並べた。
参照サイトを集める作業をやめて、ブラウザで動く試作品を 5 本作った。落とした 4 方向の理由を、1 行ずつ書く。
Conversational
対話でサイトを進む案。動かすほど、捨てたはずの v1 の再提出に見えた。
Dark Kinetic Editorial
美しかった。ただし AI で作る会社ではなく、編集スタジオに見えた。
Cinematic
都市の映像で未来を語っていた。未来は挙動で示すもので、絵で示すものではない——加えて、情報がゼロだった。
Control Room 単体 / Generative Field 単体
前者は稼働が見えて生成が見えない。後者はその逆。どちらも単体では足りなかった。
全案に共通した欠陥
5 本とも「上品な抑制」に寄って、結果として静止画になった。独立した批評からは、右側が空く・下へ行くほど情報が消える・モバイルが最も弱い、と 3 点を指摘された。
何が残ったか
残ったのは、掛け算だ。
Control Room の稼働表示と、Generative Field の生成する場を掛けた。信条は 3 行だけ残し、それ以外の文言は削った。
出てきたのが Living System——粒子場の仕組みひとつを全ページで共有し、仕事が完了するたびに場がまとまり、行が 1 本増える設計だ。
学び
3 行だけ、持ち帰る。
参照サイトを何枚並べても方向は決まらない。動く試作品を 5 本並べたら、その日のうちに決まった。
「上品」は逃げ場になる。抑制を外す判断は、自分より外の目のほうが速い。
エージェントは止まる。止まったことを隠すより、引き継ぎ先を先に決めておくほうが速い。
次に持ち越す判断
次の仕事に持ち越すこと。
方向探索は、最初から動く実装で並列に出す。静止画の比較はやらない。
自己判定だけで通さない。外部の批評を、決める前に 1 回入れる。
エージェントが止まった時点で待たず、引き継ぐ。復旧を待つ時間も作業時間になる。